-
タ
-
ターゲット(target audience)
テレビCMで、キャンペーンを実施する際の訴求対象のこと。
-
帯域幅(bandwidth)
放送・通信で、データ搬送に使う電波や電気信号の周波数の範囲。「バンド幅」「周波数帯域」ともいう。帯域幅が広いほど、情報の伝送速度が向上することから「通信速度」とほぼ同義に用いられることが多い。地上デジタルテレビ放送の帯域幅は1局あたり6MHzで、13のブロック(セグメント)から構成される。
→セグメント -
代配
「代理店配分」の略。ネットタイムセールスで広告会社がローカル局に電波料、ネット費の配分を担当すること。
→一括 -
タイム(time)
「タイムセールス」または「タイムCM」のこと。
-
タイムCM(program commercial)
番組と一体で売買されるCM枠で放送されるCM。「番組CM」「提供CM」「プログラム・コマーシャル」ともいう。特定の番組ごとに1社から数社のCMを継続して放送し、通常「○○の提供で」という提供表示が付く。広告効果として番組イメージと企業イメージの相乗効果が期待され、レギュラー番組のタイムCMでは同一放送時間での反復訴求効果も見込まれる。レギュラー番組のタイムCMは、通常、1回30秒以上の放送が半年間単位で契約される。
-
タイム・テーブル(time table)
テレビ番組表。番組タイトル、放送時間などが書き込まれている一覧表。改編ごとに作成される「基本番組表」や、1週間単位で作成されるものがある。転じて「編成」と同義に使うこともある。
-
タイムセールス(time sales)
テレビCMのセールス方式の1つ。番組内でCMを放送することを条件に、広告主が番組提供を契約する売り方のこと。ネット番組のセールスは「ネットセールス」、ローカル番組のセールスは「ローカルセールス」という。
-
タイムランク(time rank)
テレビCM料金の基準のための時間区分。単に「ランク」ともいう。広告効果・テレビ視聴状況をもとに、テレビ局が曜日・時間帯別に設定するが、設定の仕方は局によって違う。料金の高い順に、Aタイム・特B(SB)タイム・Bタイム・Cタイムと4段階に分けるのが一般的。
-
ダウンコンバート(down convert)
ある規格に基づいたビデオ信号を、より低水準規格のビデオ信号に変換すること。「ダウンコン」と略し、「D/C」と書くこともある。たとえば、HDTV信号をSDTV信号に変換すること。
→アップコンバート -
ダウンミックス処理(downmix)
5.1チャンネルサラウンド音声を、2チャンネルステレオ音声に変換すること。チャンネル数を落として(ダウン)、音声をDVDフォーマットの中で定められた一定基準にしたがって混合(ミックス)する。
-
立ち会い
番組の収録・中継現場に出向いて、作業を見届けること。通常、テレビ局の営業が広告主や広告会社の担当者を伴って立ち会う。
-
ダブルスタンバイ(double stand-by)
同一時間に2つの番組を設定し、CMも同一フォーマットで準備すること。天候で実施が左右されるスポーツ中継番組や、重大事件・イベントの発生が見込まれるときなどで行われる。このとき、予定番組を「Aプロ」、代替番組を「Bプロ」という。
→Aプロ
→Bプロ -
単価
タイムCM放送料金の請求方式の1つで、番組の放送1回分の料金を決め、請求対象期間の放送回数を乗じて請求する方式。
→月額 -
単発
「単発番組」の略。1回または同一タイトルで数回放送され、完結する番組で、レギュラー番組以外に組まれた特別番組が多い。
-
-
チ
-
地上デジタル推進全国会議
総務省、放送業界、機器製造関連メーカー、販売界、地方公共団体など400を超える社・団体が参加している全国会議。2003年発足。地上デジタル放送の普及促進が目的。「全国会議」と略すこともある。
-
地上デジタルテレビ放送
(digital terrestrial television broadcasting)地上の送信所を中継して放送される地上テレビ放送をデジタル化したもの。2003年12月に、関東・中京・近畿各圏で本放送が開始。2011年7月24日アナログ放送終了により、デジタル放送へ完全移行。
-
地上波
地上局から送信所を通じて一般の家庭に送られる放送波。衛星局(BS、CS)からの衛星波と区別して用いられることが多い。
-
重複到達率
複数の番組(時間枠)のうち、2つ以上の番組(時間枠)を両方とも視聴した人(世帯)の割合。
-
-
テ
-
ティーザー広告(teaser advertising)
じらし広告。商品名や広告主を少しずつ明らかにしていくことで消費者の注意、興味を高める手法の広告。
-
提供(sponsorship)
広告主が番組の放送料金を負担して、その番組を視聴者に提供すること。その番組の開始と終了時に、その広告主の社名などを表示して提供社を明らかにする。昔は1番組1社提供が基本だったが、最近では複数社による共同提供が多くなっている。
-
提供クレジット
→提供表示
-
提供社(participating sponsor)
ある番組でCMを放送する権利を購入した広告主。番組の開始と終了時に、社名や商品名などが告知される。また、一般に「広告主」を指すことも多い。
-
提供チェンジ
番組の途中で提供スポンサーが替わること。「提チェン」と略したり、「提供交替」ともいう。「ここまでは○○の提供」「ここからは××の提供」という提供表示自体を指すこともある。長尺番組などで提供スポンサーの競合を避けたり、ネットCM枠とローカルCM枠が混在している場合などに行われる。
-
提供表示
テレビ局が番組の前後などで、番組を提供する広告主の社名や商品名などを表示すること。「提供クレジット」ともいう。局のサービス行為とされ、社名などの表示・アナウンスの仕方にタイムCMの買い上げ量に応じた決まりがある。
-
定性調査
質的・具体的情報を得るための調査で、グループインタビューやフリーアンサー調査等で回答、記述させる。
-
停波
自然災害、もしくは機械の故障などによりテレビ電波の送出が停止すること。
-
定量調査
多人数を対象とし、画一的な質問で回答を求め、量的情報を得るための調査。○X回答方式や選択回答方式など。
-
ディレード(delayed)
「遅らせた」という意味。ネット番組を受け局が発局の開始時刻より遅く放送したり、スポーツ中継などを実際に行われている時間より遅らせて放送すること。「録って出し」ともいう。
-
データ放送(data broadcasting)
放送波を使って音声、文字、映像などの情報をテレビ、パソコン、移動体端末などの受信機に送るサービス。放送中のテレビ番組・CMと関連のある内容を文字情報などで補足する「連動データ放送」と、交通情報・天気予報・EPGといった、番組・CMとは連動しない「非連動データ放送」がある。電話回線などとの組み合わせで双方向サービスも可能となり、デジタル放送のサービスアイテムとして注目されている。
-
デコード
→エンコード
-
デジタル(digital)
指や数字の意味のデジット(digit)から派生した言葉。情報を電気パルスの有無や、その組み合わせという形で表現したものがデジタル信号。放送波をデジタル信号にすると従来のアナログ信号に比べて、同じ情報量なら通信量を圧縮でき、同じ通信量ならより多くの情報量を送出することができる。
-
デジタルβカム
デジタル方式の放送用VTR。2011年7月よりCM搬入基準外となった。
-
デジタル放送(digital broadcasting)
従来のアナログ放送に対して使われる言葉で、音声・映像をデジタル処理して送出する放送。デジタル放送では、高画質・多チャンネル・双方向サービスなどが可能。テレビ放送では、まず衛星放送で実用化され、2003年12月から地上波でもスタート。
-
デュアルステレオ放送
主音声、副音声ともにステレオの放送。アナログ放送では、同時に2chまでの音声しか伝送できなかったが、デジタル放送では、最大8chの音声が伝送できる。
-
テレコ
「1つおき」という意味。2つの番組を毎週交互に放送する場合や、CMスケジュールで2つの素材を交互に放送する場合などに使う。もともとは歌舞伎の用語で、演目を2つ用意して交互に上演することからきた。
-
テレコ提供
帯番組の提供形式の1つで、同一広告主が1日おきに番組提供すること。
-
テレビ視聴率日報
ビデオリサーチの視聴率レポートの1つ。前日の番組世帯視聴率、終了時世帯視聴率、占拠率などが掲載されている印刷レポート。ちなみに、「日報」の確定版で全番組の番組平均視聴率などを記載した「視聴率速報」、毎分視聴率を主体とした「視聴率週報」などもある。
-
テレビスポットCMスケジュール表
スポットCMの放送に必要な情報を書き込んだ表で、広告会社がテレビ局に発行する。広告主名・商品名、契約期間、素材の種類・内容・10桁CMコード、スケジュール、素材状況などが書き込まれる。民放連・業協で定めた統一書式がある。
-
テレビ番組CM連絡表
タイムCMの放送に必要な情報を書き込んだ表で、広告会社がテレビ局に発行する。番組名、提供社名・商品名、CM枠・ローテーション、素材の種類・内容・10桁CMコード、CM差し替え局の有無などが書き込まれる。民放連・業協で定めた統一書式がある。
-
テロップ(telop card)
テレビ画面に文字や絵などをのせるための投影機やこれにセットする紙カードのこと。表示された文字や絵自体も「テロップ」といい、これは「スーパー」ともいう。書かれた文字や絵と一緒にカードの地も投影される「ライブテロップ(とりきりテロップ)」と、書かれたものだけが番組中などに二重写しで出てくる「スーパー・テロップ」の2種類があるが、現在は電子的に作成する「電子テロップ」に移行しつつある。
-
電波産業会
(Association of Radio Industries and Business)総務省所管の社団法人。1995年設立。通信・放送分野での電波利用に関する調査、研究、開発、コンサルティングなどに取り組んでいる。略称「ARIB(アライブ)」。
-
電波料
→放送料金
-
-
ト
-
到達率(reach)
一定の期間内に、特定のテレビ番組またはCMへ一度でも接触したことのある(=番組やCMが到達した)世帯(個人)の割合。「リーチ」ともいう。一度でも接触すれば、接触量(視聴分数など)は問わない。広告効果指標の1つで、番組やCMの「到達の広がり」「マーケット・カバレッジ」の程度を表す。テレビでは「累積到達率」を指すケースが多い。
→累積到達率 -
得意(先)
→クライアント
-
特番
「特別番組」の略。4月・10月の番組改編期やスポーツ・文化のイベント、あるいは大事件発生時などで編成される。
-
特Bタイム
→タイムランク
-
土タテ
「土曜の縦」の意味。土曜日の午前・午後帯を指す。日曜日なら「日タテ」、土日両方は「土日タテ」という。
-
録って出し
→ディレード
-
とびおり
ネット番組の受け局が、途中で番組のオン・エアを終了すること。「途中おり」ともいう。
-
とびのり
ネット番組の受け局が、番組を途中からオン・エアすること。「途中のり」ともいう。
-